本條秀美の活動の中心となっている、地元の「民謡田原坂」や熊本ゆかりの楽曲をご紹介します。
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一、雨は降る降る じんばは濡れる 越すに越されぬ田原坂
二、右手(めて)に血刀 左手(ゆんで)に手綱(たづな) 馬上ゆたかな 美少年
三、山に屍(しかばね) 川に血流る 肥薩の天地 秋さびし
四、草を褥(しとね)に 夢やいずこ 明けのみ空に 日の御旗(みはた)
【解説】
明治10年に起きたわが国最後で最大の内乱となった「西南戦争」の悲惨さを詠った唄です。中でも田原坂の戦いはもっとも激しかったといわれ、その凄まじさを座敷で唄われるようになり、それが一般に広まって民謡になりました。
一、球磨の毛槍(けやり)の ヨイヤサ
あれは肥後さま お行列
九曜(くよう)のご紋に蒔絵(まきえ)かご
さても見事じゃないかいな
下に 下にと お通りじゃ
二、肥後の熊本 ヨイヤサ
細川様の六花仙(ろっかせん)
菊に さざんか 朝顔の
椿(つばき) 芍薬(しゃくやく) 花菖蒲(はなしょうぶ)
下に 下にと お通りじゃ
三、阿蘇の屏風(びょうぶ)に ヨイヤサ
末代繁盛の銀杏城(ぎんなんじょう)
不知火鏡(しらぬいかがみ)で羽繕(はつくろ)い
さても見事な 濡れ羽色(ばいろ)
下に 下にと お通りじゃ
【解説】
作曲者本條秀太郎先生が約30年前に来熊された時、宿泊先のホテルから見える熊本城から受けた印象を形にされた曲です。肥後・熊本代々の歴史や情景が伺えます。
一、主(ぬし)は山鹿(やまが)の 骨なし灯籠(とうろう) ヨヘホヨヘホ
骨もなけれど 肉もなし ヨヘホヨヘホ
二、心あらせの 蛍の頃に ヨヘホヨヘホ
とけし思いの 偲び唄 ヨヘホヨヘホ
三、山鹿灯籠は 夜明し祭り ヨヘホヨヘホ
町は灯の海 人の波 ヨヘホヨヘホ
【解説】
熊本県北部に位置する山鹿市に伝わる民謡。酒盛り唄として歌われていた唄を聞いた野口雨情が、歌詞に手を加えて今の形になりました。日本三大火祭りの一つといわれる「山鹿灯篭祭り」で、この唄に合わせて千人の女性が紙で出来た灯籠を頭に乗せて踊り、優雅な祭りとして有名です。
令和元年11月4日、「唄と三味線の会」第2部 植木文化ホール
・俚奏楽「うき世道成寺」を収録しています。
令和元年8月25日、「夏ハイヤ」牛深総合センター
・おてもやん/肥後の女/民謡田原坂/ハイヤ追分/牛深三下りを収録しています。
平成22年5月15日、熊本県立劇場「はいやくまもと2010」>「寛永はいや節」
・俚奏楽「磯節月夜」/長唄小曲「漁船」/俚奏楽「雪の山中」より「山中節」「湯女の踊り」/民謡「牛深三下り」/民謡「牛深はいや節」を収録しています。