ある日 小さな器は言いました。
「ほら 私 小さいから すぐ 動けるよ!
廻るのも くるくると・・・ね! 早いでしょ!
ほら 小さくて可愛いでしょ・・・!」
でも・・
すぐに 胸がいっぱいになるのは 何故?
すぐに 悲しくなるのは ・・ 何故?
すぐに 涙があふれて来るのは・・何故?
胸がドキドキして・・苦しくなるの
どうすればいいの?
それはね 君が持っている「心の器」が
小さいからなんだよ
だから すぐに「心の器」がいっぱいになって
涙になってあふれてくるのさ!
ほら あの人をみてごらん。
何と言われても 笑っているよ
泣いたりしないでしょ
怒ったりしないでしょ
落ち込んだりしないでしょ・・
あれはね 何も感じていないんじゃなくて
彼の「心の器」が大きいから
少しのことでは こころが揺れないんだよ
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小さい器は 私
大きな器は 秀五郎先生。
昨日 福岡でのお稽古でした。
まだ彼が高校生三年生の夏休み。
内弟子に入る前の予行演習?みたいな感じで 家元宅へ来ていた頃から知っています。
私が東京でお稽古させて頂いていた頃「お宿」でお世話になったこともありました。
それが今では 立派なお師匠さんになられました。
歳も40歳を超えた立派な大人です。
今は何を聞いても詳しく教えて頂きます。
演奏も唄も とても上手で「うまいな~」っていつも思います。
本当に立派な指導者・演奏家になられました。
色んな勉強・経験・苦労も人一倍されて来たのでしょう。
いつも笑顔で、そして偏らず優しく教えて頂きます。
怒ったところを見た事がありません。
本当に偉いなと思います。
先生みたいな人を「大きい器」と言うのでしょうね。