熊本日日新聞 令和元年11月25日朝刊 コラム「新生面」
11月25日の朝 ある店で弁当が200ヶの注文があったそうで・・
「200ヶもどうするの?」・・・情報によるとキリスト教関係とのこと。
「そうよ!今日ローマ教皇が長崎に行かれるからそこにみんなで行くのよ!その為のお弁当よ きっと!!」
テレビを見ていると 来日されたローマ教皇が 長崎の被爆地を訪れられ平和へのメッセージを発信されているお姿が映されている。つい見入ってしまい手を合わせ・・胸がなぜかしら熱くなる。
フランシスコ教皇は「庶民派」と言われているが、私はこの方こそ本当にお偉い方なんだな~と感ぜずにはいられなかった。
バチカン国でも教皇専用の車「リムジン」があるのにそれを使用することなく普通の車を利用されているとのこと。
私たちは 少しでも良く見せようとして高級な車に乗りいい服を着たりして見栄を張り、そして「自分は偉いんだ!」と勘違いしてしまう。でも本当に偉い人はそうではないんだよね。今回 教皇のお姿拝見してつくづくそれを感じてしまいました。
13億人(世界)の頂点に立ちながら 我々庶民の立場に実際立って物を見・言動なさる。
「本当に偉いな」「本物の偉さだな」と心から思うのです。
フランシスコローマ教皇に逢うために朝早くから長崎まで向かった200人の人達はきっと良い一日だったに違いない。