三味線の演奏方法も色々ある。
その中で 今日は「はずみ」に焦点を合わせてやることになった。
若い頃 三味線を習っていたB子さん。
家事・育児も終わり 孫も大分大きくなったので・・と再度三味線を始めようと我が社中の門をたたいて来た。
初心者とは違い 譜面も読めたし大体の曲は弾くことが出来たから うちの三味線連中からするとリーダー的存在になっているらしい。のだが・・・しかし ・・・ちょっと 待った!!と 言わなければならない。
前からの「くせ」がついていて それが難解なのだ。
撥の握り方や演奏の方法等。これらはちょっと手直ししてもなかなか修正できるものではない。日にち 年数がかかるのだ。
そう・・一度についた癖はなかなか治らない。私も随分と苦労した記憶がある。
本條流の祝儀曲「松」:「チャン(イヤ) チャン(イヤ) チャ チャ チャンチャン・・・・」と頭から弾んだ曲になっている。
B子さんはそれがなかなか弾まないのである。本人も「弾み」がうまく出来ていないことは自覚していたので、今年の三味線稽古の目標は「弾みを上手になる」に重点に置くことにした。
A:弾みの曲・・・・ンンン・・「田原坂」にする?・・・
B:いや~ 「田原坂」は難しい・・
A:じゃ「キンキラキン」にしようか・・
B:あっ・・・キンキラキンはあんまり歌ったこともありませんし・・
・・という事で 今年の目標は「キンキラキン」に決定。
「弾み」は撥を上げながら「間(ま)」をうまい具合に取りながらリズムよく弾く。
弾みで代表的なのが「阿波踊り」や「牛深ハイヤ」。他にも色々 ちょっとずつ違う弾みの曲も多い。
今年こそ「弾む曲の演奏」が上手になってもらえれば・と 思う今日の稽古でした。